神田神保町にブックカフェ開店で、「新韓流」の情報発信へ―
韓国関連の書籍を中心に2010年から出版してきたクオンは、2015年7月に、月島から神田神保町へ移転し、事務所兼ブックカフェ「チェッコリ(CHECKCCORI)」をオープンいたします。
「チェッコリ」という名前ですが、本または文房具を描いた絵のことをいいます。また学校(朝鮮時代は書堂)で教科書が一冊終わると先生や一緒に勉強をしてきた仲間と祝うパーティのことをいいます。私の小学校、中学、高校、大学時代は学期の終わりに科目別に必ずこのチェッコリを楽しんだ記憶があります。それを忘れられないでいま神保町でチェッコリをだすのかも知りません。
2003年の韓流ブームもあって日常生活にも韓国文化を目にすることが多くなり、「ブーム」から「定着」と変化しました。しかし、書店に行けば、小説をはじめとした韓国書籍が指折り数えるほどしかなく、また気軽に韓国の原書に触れることのできる専門店は日本国内では数件しかない状況です。
クオンでは「韓国の新しい文学シリーズ」をスタートさせたのをきっかけに、もっと本を通じて「新韓流」を伝えていきたいと思い始めました。面白い韓国の本を気軽に手にしてみることができるように本の町、神保町に韓国専門書店を構える運びとなりました。
―「チェッコリ」のコンセプトは「本で出会える韓国」―
この「チェッコリ」は韓国語学習者の中でも中・上級者や、通訳・翻訳者を目指している人、韓国のことをより知りたい人に向けて約3000冊の韓国原書を販売する予定です。韓国から取り寄せたベストセラー書籍をはじめ、人気作家の小説、エッセイ、実用書、語学書、児童書を中心に配置して、韓国の書店をそのまま日本にもってきたような雰囲気の再現を目指しています。私が持っていた原書もオープンして中古書として出店します。また、日本で発行された日本語の韓国関連本を500点ほどいれることにします。
まずは目玉コーナーとして、著名な方が選んだ韓国書籍の選書コーナーを期間限定で展開していきたいと思っております。
―韓国茶とマッコリでおもてなし―
来店者には読書に合う喫茶メニューも準備します。コーヒーと5種類の韓国茶と共に、手作りの韓国の餅を提供したいと思っております。また夜の時間にはマッコリなどのアルコールも!
コーヒーも喫茶店激戦区の中で、手のぬくことができない商品を提供しようと考えており、お店で豆から挽いたコーヒーをお客様に提供する予定です。
―イベントと読書会でさらに「チェッコリ」らしく-
昼間はブックカフェ、夜はイベントスペースとして、ゲストを招いての講演や読書会を計画しております。一冊の本を読み終わった達成感と感動を分かち合えるスペースと時間を小スペースながら、開放していきたいと思います。
―「チェッコリ」を一緒に楽しく運営していくスタッフも募集中―
物件選びも、家具選びも、コーヒーの豆選びも手探りで行っている私たちと共に、「チェッコリ」をもりあげていくスタッフを募集しております。必須条件は「韓国語の読み書き」ができればOK。あとは販売業経験者であれば経験が生かせると思います。イベント運営、在庫管理、調理などを、未経験業務でも楽しくやっていける本好きな方、お待ちしております。
2011年5月からスタートした「新しい韓国の文学シリーズ」を通して、クオンは韓国文学という、一部分を発信してきましたが、今度は「チェッコリ」というブックカフェを通じて、韓国の「新韓流文化」を神保町から発信していくことになりました。今後のクオンにご期待ください。