日仏合作ドキュメンタリー映画『千年の一滴 だし しょうゆ』
NHKや日本の民放の番組は、海外にはほとんど売れず、異国の電波に乗ることは滅多にない。日本のドキュメンタリー映像を、海外にひろく伝えていくにはどうしたら良いのか。そんな危機感から、日本の民間の映像製作会社が中心となって、海外から多くのプロデューサーを招き、ドキュメンタリーの企画提案をする『Tokyo Docs』という場が、東京で開かれるようになった。2011年が第1回目で、弊社の企画が優秀企画賞に選ばれた。足かけ3年かけ、フランスの放送局・映像制作会社と契約にこぎつけ、日仏合作で作品を完成させた。2015年早春から日本全国でロードショー公開する。『千年の一滴 だし しょうゆ』というタイトルだ。
テーマは和食。日本では昨年12月に「NHKスペシャル 和食 千年の味のミステリー」として放送し大きな反響があった。その後、私がパリに赴き、4週間かけてフランス人・イギリス人スタッフたちと共に改編した。フランス・ドイツで今年8月に放送され、アンコールが続き、6回にわたって放送された異色の映像作品。和食を、料理番組としてではなく、日本人と自然との関係を「食」を切り口に掘り下げたところが新しい。
この国際展開版を、私たちは映画としてこれから国内各地で上映して行く。以下は『千年の一滴 だし しょうゆ』の公式サイト。
日仏合作ドキュメンタリー『千年の一滴 だし しょうゆ』公式サイト
弊社は映像製作をメインとし、映像で伝えきれなかったことを書籍にして出版している。来年は、この国際共同制作にまつわるさまざまなエピソードや、日仏の映像文化の違い、これからの可能性などを書物にしたいなぁと漠然と考えている。
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