版元ドットコム

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オー、ローカル!

どうもこんにちは。まずは3.11の黙祷。
なんとも、この時代を生きる人間としてこの痛みを抱えたままで、やはり生きていかねばなりません。復興もままならない様子が報道され、現実の厳しさも身にしみながら、しかし、人は日常を暮らしております。そんなことが胸に迫る3月。

さて先日は、版元ドットコム西日本会議にて、図書館営業勉強会を設け、笠間書院の岡田圭介氏にお話しいただきました。日頃版元ドットコムは、MLなどを通じて、業務上の提案、アドバイスなど、一社ではかなわないことを色々話題にのせて情報の共有をしているありがたい団体ですが、とはいえ、東京で会議や勉強会の現場にいることと、西のほうで見るだけというのもまた違うことだろうと、こちらでの二次講演をお願いしたのでした。
人数も集まり、定刻を少し過ぎて講演が始まり、岡田氏の会社、自己紹介から、TRCのこと。これについては、一応知らない人はいないということでしたが、それでも色々小ネタを入れつつお話を聞くと、知識と知識がつながっていくような感じでふむふむと納得しながらお話を聞いておりました。レジュメがこれまた岡田氏のご配慮の行き届いた、「こんなときにはここへ連絡して、尋ねてみてください」と言われたとおり、連絡先まで明示してあるものをいただきました。あとは図書館の方に本を選んでもらうには何が必要かという話しから、タイトルやカバーの話しなどもありました。
話し半ばから、それぞれが疑問に思う点などの質疑応答も交えて、後半は、自社との比較、提案を求めるなどのやりとりとなり、時間ぎりぎりまで岡田氏への質問が相次ぎ、充実した時間となりました。
実際のところ、各出版社では既に熱心な営業活動や地元との密着した企業活動により、図書館営業についても全く知らない情報というものは少なかったのかもしれませんが、しかし、何より岡田氏の細やかな営業活動の様子を知り、それを自分の知識、経験と照らし合わせて考えることで、さらにどうすれば次のいい方法があるのかと思える。問うてみる。それで2時間があっという間にすぎるような時間だったと思われます。版元ドットコム西日本として、西も広うございますから、日頃はなかなか全部の方にお目にかかれませんし(いや、全部にお会いした事なんてないんですがね)、少ないなかでも活動報告や親睦会などで過ごしておりますけれど、こうして東京との連携の機会をつくることも重要な役割であると考えさせられた日でありました。ということで、次回の版元ドットコム西日本会議では、東京での勉強会「パブリシティ入門」の映像をお借りして、再現してみたいと思います。
それから、今回図書館営業勉強会ということで、図書館で働く方にも来ていただきましたところ、やはり違う方向からの話しはおもしろかったということでした。それはこちらも同じことで、「出版社サイドで見るとこう思うけれど、図書館の方から見るとどうなの?」ってな話しまで本当はしたかったんですが、時間切れとなりました。最近会友として参加された方に図書館の方が多いので、いずれそんな機会も設けてみたいと思います。これも版元ドットコムならではの活動だと思われます。

さらには、そればかりでなく、こちらでもがんばっているぞという発信もしないといけないなあというのもあります。東京での情報を知ることも大事ですが、更にそれをもって、ここで生きていくということも大事。日々の暮らしのなかで、小回りの利く活動をしていきたいものです。
と言いながら飲み歩いているだけのような気もしますが、近頃滋賀県によく行くようになりまして、かの地は水とお米の国ですから、まあお酒のおいしいこと。あんまり強くないので少しずつしか飲めませんが。小さい蔵ごとに味が違うんですから、全部を味わうのは偉業ですね。滋賀県では、37の蔵元に693の銘柄があるとのこと。こういったお酒も一躍かって、なんだか滋賀県の底力を感じます。サンライズ出版さんを見るだけでも十分感じますが、なおさらです。
それから、ローカル線の近江鉄道で、ハートのつり皮を見つけました。車内に一つだけあるピンクのハートのつり皮に、地元の女子校生たちがキャーキャー言って必死で写真を撮っていました。携帯電話のなかで、ハートのお守りとなり、誰かの願いを叶えていくのでしょうか。こういう小さい伝説を作って楽しい郷土を演出するのも、なるほどなあと納得。ひこにゃんだけではありませんねえ。

で、最後に地元の京都、伏見の名誉冠酒造から、「天王山」というお酒を見つけました。「天下分け目の天王山」のあの天王山です。差し迫ったこの景気に、何かと覚悟を迫る「天王山」の言葉じゃありませんか!
しかし、地元の呑気な酒屋のご主人が言うには、安いけれどおいしい。「ここでしか買えへんで」とご自慢の店主。ご飯時は営業しないし、朝早くも開店しない。気まぐれに深夜まで開いているという酒屋の、この時間なら営業しているかもしれないという店主の気持ちを読んで買いに行くと、おいしいお酒に巡り会えます。まあ、これ持って、春のお花見に行きましょう。どうぞみなさんもお越しやす。

高菅出版 の本一覧

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