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フェアって楽しい!

 この夏、初めて私は書店さんでのフェアというものを企画しました。現在、東京・神保町の東京堂書店さん3階で行っている「編集者がおすすめする 歴史と出会うこの一冊」フェアというものです(8月31日まで開催中)。
 これは、私・永滝を含む5人の歴史書編集者(東京大学出版会・法政大学出版局・知泉書館・東京堂出版・有志舎 所属)が「ぜひ読んで欲しい歴史書」として400冊あまりをセレクトし、それを9つのテーマ(①基本図書、②初めの一歩、③生と死、④王権・帝国・国家、⑤周縁、⑥記憶、⑦女と男、⑧文化・思想、⑨交流と移動)に分けて週替わりで展示・販売しているものです。もちろん自社の本だけではなく、日本中の版元で出している本の中から選書し、なかには「これが歴史書?」と意表を突く本もあります。また、展示するすべての本について、私たちがその本をおすすめする理由(コメント)を書いたテーマごとのチラシをフェア会場で無料配布させていただいています。
 一般的には、フェアなるものは書店さんなり出版社の営業部員なりが企画することが多いのだと思いますが、今回は日頃は本を企画・編集している編集者が行っています。営業さんからすれば「シロウトが何をできるのか」と思われるかもしれないのですが、そこはシロウトのおそろしいところ、無謀にも「面白そう、やってみたい!」という思いだけで始めてしまったのです。
 でも、準備開始から開催までの半年間は、楽しいけれども結構たいへんな毎日でした。5人で知恵を絞って、歴史書編集者だからこそやれる個性的なフェアとは何なのかを議論し、書店員の方に選書リストを見てもらい批判されては選書をやり直し、さらに選んだすべての本についてのコメントを付したチラシを作り、加えて週替わりで特集を組んで、そこで面出しにする本にはポップも書く。もう勘弁して、というくらい盛りだくさんのメニューです。さらにさらに、7月24日(土)には東京堂書店さん6階で記念トークイベント「歴史は戦争体験をどう描くのか」も行ってしまいます(ご予約は東京堂書店サイトから http://www.tokyodoshoten.co.jp/)。
 実際にフェアが始まってからは、本のレイアウトから毎週の特集ごとの並べ替えやポップ貼り、看板の付け替えなど、私たち5人はもちろん、東京堂書店の佐野店長と3階フロアの立木さん・吉田さんにご協力いただいて何とかこなしています。
「このフェアは面白いと思うよ。売れるか売れないかなんて気にしないでいいよ。」
という佐野店長の温かいお言葉に励まされ、
「今日はどれくらいの人がフェアに来てくれているかなー」
と、週に何度も会場に通っています。
 自分で編集した本は我が子のように可愛いものですが、自分たちで企画したフェアもこんなに愛おしいものなのですね。もちろん、選書や本の見せ方も完璧だとは思っていませんし、不備もあるとは思いますが、だからこそさらにブラッシュアップして他の書店さんでも同じようなフェアが出来ないかなぁ、などという妄想にひたってしまうこの頃です・・・。
 おおっとマズイ!フェアにあまりに熱中しすぎて、新刊の編集をすっかりおろそかにしてしまった!

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