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宮地嘉六って何それ?

◯月●日
 宮地嘉六の長女の彌生子さんから電話がある。朝9時の電話は彌生子さんか、別のお年寄りの読者であることが多い。お年寄りの律儀さには、いつも敬服する。私も若い頃は、「朝いち」(朝9時台)の電話をよくしたものだが。彌生子さんに続編のゲラの一部を送ったところ、「父の若い頃の小説は素晴らしい」とのことだった。まもなく、ゲラの返信が届く。新潮社で長く勤務されていたため、校正力の素晴らしさにはいつも感嘆する。
◯月×日
 978_4_904328_01_9.jpg地元の街の図書館に当社の「宮地嘉六と街を歩く広島・関西編1」を寄贈したのだが、どうも廃棄処分になったらしいことを知った。ウェブサイトにも「図書館で選定させていただき,利用に供しないものは処分させていただきます」とある。呉海軍工廠の歴史を誇りとする街の図書館にとっては、そこで起きたストライキを描いた小説は、都合が悪いのだろう。そうだとしたら、この本もストライキ事件に連座したことになる。今も昔もこの街は軍都なのである。

◯月△日
 版元ドットコム」に参加してから、メーリングリストで様々なことを教えられる。中には、直接メールで親切に教えて下さる出版社もあった。その出版社の本を版元ドットコム経由で購入したところ、おまけの献呈本までいただいた。流通にはどこの出版社も苦労されている。本をつくる時の原価計算の段階でも、上製本か並製本かの判断で苦労する。その出版社の本は、いずれもハードカバーだった。ずっと本棚に置いてもらえるような本づくりをめざしているのだという。
◯月□日
 大学の先輩がやっているインターネットの音楽番組 http://www.stickam.jp/profile/hippopodaio で、「宮地嘉六と街を歩く広島・関西編1」が紹介されたのだが、アマゾンのランキングはいっこうに動かない。音楽ファンにとっては、宮地嘉六って何それ?って感じである。もちろん、直接注文もない。とても面白い番組のなかで、当社の本は少し浮いているような感じもした。一番、本が動いたのは、古本探索のエキスパート・山本善行さんのブログ http://d.hatena.ne.jp/zenkoh/ でこの本が紹介された時だった。やはり、音楽好きの人と読書好きの人とでは反応が違う。山本さんは、いま京都で古書店の開店をめざしている。京都のガケ書房のウェブサイト http://www.h7.dion.ne.jp/~gakegake/books/used_set.htm を見ると、その様子がわかりそうだ。
◯月○日
 6月11日は、宮地嘉六の生誕記念日だ。125周年。梅雨が明けたら、各地の研究者や読者でつくるネット上のコミュニティ「宮地嘉六ネットワーク」 http://e-karoku.net/ のオフ会などを広島県呉市で開催しようと相談中だ。25年前の「宮地嘉六著作集」編纂時にも発見されなかった「時事新報」所収の作品が皮肉にもGoogleのブック検索で見つかるといった成果もあり、複雑な思いのなかで喜びを分かちあっている。

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