今、農業が注目されています
派遣社員の大量解雇に始まり、大企業の人員削減が相次ぎ、深刻な失業問題が連日報道されています。そんな中にあって、雇用確保の受け皿として、今、農業が注目されています。地方自治体が主催する就農相談や就農説明会は、若者や他業種からの転職を希望する人で会場はどこも盛況とのこと、農業への関心の高さがうかがえます。
農業、食料問題の書籍を出版する小社としても、農業の時代到来か!と期待を寄せているところです。
小社は昨年4月に社名を、日本コンピュータ情報株式会社から農林統計出版株式会社と改め、出版事業を本格化しました。旧会社は印刷業の傍ら細々と出版業を営んでいる程度で、ここ10数年は新刊の発行もないまま休眠状態が続いていました。縁あって、昨年3月に財団法人農林統計協会を退職した3人で出版社として再出発しました。長年、農林水産業関連の書籍、雑誌の編集や販売に携わってきた経験を生かしたいという思いから、社名を農林統計出版としました。
新会社として初めて書『さとうきび農業の経営分析』を昨年6月に出版し、3月12日に発行した『価格高騰・WTOとアメリカ2008年農業法』で15点目の出版になりました。最近やっと、書店さんや取次店にも名前(社名)を覚えてもらえつつあるのかなといったところです。
さて、冒頭の「今、農業が注目されています」と言えば、八重洲ブックセンター本店3階の農業書売場では、特設コーナーを設けて「春の農業書フェア」が開かれています。売場担当の方によると、新刊の書籍点数も増えてきて、農業ビジネス関連の売れ行きは好調とのことです。
小社の新刊では『鯨塚からみえてくる日本人の心』、『飼料米の生産と豚肉質の向上』、『島嶼におけるさとうきび生産』、そしてちょっとタイトルの長~い『耕畜連携をめざした環境保全型畜産システムの構築とその評価』の4点を平積みしていただいていました。大型書店といえども数点まとめて平済みで置いてもらえる機会はなかなかありませんので、嬉しい限りです。4月3日まで開催していますので、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
社名変更後、来月で1周年を迎えます。1周年を記念して、4月1日付けの日本農業新聞に出版全点の書籍広告を予定しています。また小社得意先の書店様、大学生協様からもご協力をいただいて1周年記念フェアの企画等も検討中です。まだまだ、出版点数も少なく、体力もない出版社ですが、地道に努力を重ねて良い本を作っていけたらと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。