版元デキマシタ。
トランスビュー、2001年7月に出版活動開始。
島田裕巳著『オウム−なぜ宗教はテロリズムを生んだのか』/山中和子著・養老孟司解説『昭和二十一年八月の絵日記』/老松克博著『サトル・ボディのユング心理学』の3点を刊行しました。いわゆる人文書の出版社です。
旅行関係やオンデマンド本は出していません、念のため。
事務所は間借り(約四畳半)、家具は中古&貰い物でスタートした我社の運命は?
出版社を創業したら、まずは本の問屋である「取次店」へご挨拶。業界の方へは言わずもがな、出版社と書店に対して非常(非情?)に影響力があります。全国の書店で本を売るには、この「取次店」が欠かせません。ブツとカネの流れを一手に担っています。
ということで、我社も取引口座開設のお願いに。この交渉、なかなか厳しいという噂だけれど結果は・・・。
最初の交渉から五ヶ月、取次店とは今のところ利害が一致せず交渉継続中。取引開始にいたっていません。取次店に依存する書誌データベースでは検索が出来ないなど色々と不利な条件はあります。しかし現在、トランスビューの出版物は、全国の“トランスビューは、オモシロイ”と言って頂ける書店さんの店頭で、読者の皆様をお待ちしています。
トランスビューへ参加する以前に在籍した老舗出版社で営業をしていた時、ある書店の方に言われたことがある「おたくの本は良い本だけど、あまり売れないよ。」実際、部数は捌けなかった。それでも、毎回注文を出してくれた。そして、お客さんの顔を思い浮かべながら棚を作り、注文分は大抵売り切ってくれたように思う。
小社から書店が直接仕入れた場合、取次店経由よりも入荷が早く、正味が低い(と推測される)。その分、手間のかかることも多いけれども粗利は大きい。少なくとも、客注を受けたら出版社への電話代で赤字なんて事はないだろう。手間暇を掛けて棚を作ってくださる書店の方の役にも立てるかもしれない。
「本」は個人が書いて、個人が売って、個人が読む。その個人個人にたいして、
出版社トランスビューは価値ある本を届けたい。
*読者・書店の方が、装丁・目次・本文の一部を確認してからご注文できるようホームページをOPENしています。http://www.transview.co.jp/