版元ドットコム

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3月7日に書店の方と懇談会を行いました

去る3月7日(火)18時45分より、版元ドットコムと書店との懇談会が行われました。版元ドットコムのことだけではなく、いろいろな話がでて、版元ドットコム側はますますやる気が起きた感のある懇談会でした。

版元ドットコム側は、ポット出版(沢辺)、第三書館(北川)、青弓社(野崎、加藤)、凱風社(新田)、批評社(大和田)、会友(日野)、径書房(岡部)の8 名が、書店側は、ブックスページ1(片岡)、信愛書店(原田)、往来堂書店(安藤)、飯田橋書店(鴨下)、青山ブックセンター(神谷)(鴨下、神谷両氏は懇親会より参加)の5氏にご参加いただきました。またいろいろな角度から情報をご提供いただくために、大学生協(射場)、新文化(石橋)の両氏にもご参加いただきました。 以上敬称略

 

以下は、懇談会の内容をおおよそですが、お知らせいたします。

 

はじめに、ポット出版の沢辺より、いままでにマスコミにアピールしてきたことや、版元に対しておこなった説明会で話してきたことを踏まえて、簡単な経緯、狙い、読者と書店との相違点等々を簡単に説明。

次に版元ドットコム側の出席者から、自己紹介と一言。

(省略)

そして書店の方から一言いただきました。

信愛書店の原田さん:個人として、伝聞で話を聞いて反発があったのは事実。また、各版元が独自のHPを作って、それを集めて、お客と直取引をおこなうのかとも思っていた。
これからは、各店お気に入りの版元ホームページ(以下HP)とリンクして店の個性化を企てていくべきだと思っている。
個性の合った版元が、版元ドットコムに参加してくるのには賛成。
東京書店流通 協同組合(以下TS流通)の一員として、版元ドットコムとTS流通の接点が見つかれば、お互いに利用価値は大いにある。ドッキングしてみるとよりよい効果 が出るのでは?
書協のHPやいろいろなHPと往来ができるといいね。

ブックスページ1の片岡さん(TS 流通協同組合の理事長に就かれております):沢辺さんがはじめに言った「データのインフラ整備」というのはいいことですね、共感しました。版元というのは、個々でデータを囲ってしまっており、外になかなか流れない。どこかでデータを集約して配信するべきだと思う。自動的に書協へデータ転送できればいいね。メーカーとしての立場を理解していてくれているのは嬉しい。できればTS流通と一緒にやりたい。
話を聞くと、版元は原資を持っているなと感じた。無理をして原資を出しているのかもしれないけれど、正味65で読者に本を売るなんて(注 本体価格が安くて送料がかかってしまう場合)、大手版元しかできないと思っていた。
読者から支持されなくなると、版元、取次、書店はなくなる。
書店はよっぽど急がない限り、(版元が違っていても)郵便振替用紙がある程度まとまってから、まとめて支払うことになるのでは。 版元ドットコムを使う場合は、利益は全然考えずにスピードへの対応だけ。
版元は書店を必要としているのだろうか。(読者は)欲しい本がないとなかなか本屋には行かないが、本屋は残っていて欲しい。駅前、商店街などの一等地にあって、平均して全国にある書店の重要性をとらえていないのではないか? 中小書店の重要性を認識し直さないといけないのでは?

大学生協の射場さん:生協が使うのは客注的緊急性を要する場合のみ(何を使うのかわかりませんでした)。 データベースは興味深い。 大学生協毎ではやっていないが、地域毎(東京、京都、中四国、九州)で日販のデータを買って…(企画を立てたり、発注している?)。
学生や先生に言わせると、いまの和書のサイトは魅力を感じられない。他の研究者や同じ分野の勉強をしている学生などが、何を読み、どう感じているのか知りたい。読んだ人の重みのある情報、内容、感想が知りたい。書籍の注文に関してはいつ生協に届くのかわかればよい。忙しくても書店に行って書籍を買うのは苦ではない。

往来堂書店の安藤さん:版元ドットコムのニュースを聞いたとき、好感を持った。ようやく、版元も一生懸命になってきたのだと。WEBを立ち上げている立場として、大書店に比べコスト的には無理がある。版元ドットコムもふくめて、連携できれば嬉しい。
(HPの書籍情報の箇所に)編集者の一言欄があるといいのでは。版元ドットコムに関しては、流通的にはニュートラルでいたい。最後は読者が決めることだから、縛られたくない。
いい緊張感を持って活動すれば読者が興味を持つ。読者はWEB上、書店(大型書店、街の書店など)など使い分けている。早く欲しければブックサービス、量 、内容などを見たければ大型書店に行くなど。ファンを持つこと。往来堂について言えば、シンパシーを感じてくれているからそれには応えていきたい。
(版元ドットコムと書店とが)競い合っていけばいい。いい意味で競争していきたい。リンクしたい。いいものがあれば使ってみたい。PRをもっとした方がいい。
皆さんは再販制度が崩れたあとのことをどのように考えているのでしょうかねえ?

 

質疑応答的なフリートークに…(以下敬称略)

 

片岡:いつ版元ドットコムを組織しようと考えたのか。

沢辺:去年の2〜3月頃に流対協(注出版流通 対策協議会という約90社の小零細版元が集まって、情報交換などをしている団体)の流通情報委員会の勉強会で。

片岡:TS流通も同じ時期。組合の青年研究会で(客注についての調査を版元に依頼した頃)。

木下:往来堂さんはいつ頃?

安藤:WEB 立ち上げは去年の10月。アクセス数は開始からトータル4万なんぼ、一日に平均300件。yahooのおすすめサイトに紹介されたときはその日一日だけで、2500件。大手と張り合っても勝てない。本好きは本屋好き。引きつけることができた。 HPの作成は外注。素材は自分で。HP上で直販をしていて、送料500円取っているが、採算分岐点には達していない。が、先行投資、広告代と考えれば別に…。HP外注料を含めて、インターネットでの客注利益はない。しかし、来客数が140%、売上が120%になった!! (一同どよめく)
メールだけでは注文するのが無理だと思っても、来客するなりしてくれている。インフラが整備されればもっと売れていく。

片岡:大塚の田村書店より千駄木の往来堂書店の方が有名になってしまいましたね。(注 安藤さんは田村書店と往来堂書店の統括店長、往来堂書店ができてから3年)。

安藤:街の本屋を復権するためには、昔のものだけでは無理、インターネットの導入が必要。大きい書店などはデータ量 は多い。往来堂書店はデータ量は少ない、個性だけ。データベースがなければ、おもしろい、引きつけるものを載せていけばいい。性格で早い情報、早い流通を(版元ドットコムに望みます)。

原田:10坪の本屋でも全国に名を馳せることができる。検索など、どこをほじくって読者を集めるか。120万件という膨大なデータでは検索しづらい。分野(ジャンル)を区切ってやればよい。
高円寺文庫センター(注原田さんは信愛書店と高円寺文庫センターの経営者です)では来週HPを立ち上げる予定だが「本屋で遊ぼう」をモットーにHPを作っていきたい(グッズ販売などを取り込んだり)。 信愛書店では京都の三月書房さんのような感じでHPを作りたい。高円寺BCとは別物として考える。
HPを見た人を西荻窪駅で降ろしたい。これからはHPの内容の競争になっていくだろう。地域の中でも個性を持って。TS流通参加書店のなかでも書店毎にHPを作り、競い合っていきたい。

沢辺:往来堂書店からHPに載せるための原稿依頼がきたのですが?

安藤:HPで紹介したい旨をFAXでお願いする。メールもしくはFAXで返送してもらう。 戻りは8割くらい。版元側がHP上での紹介の必要性を感じつつあるため、編集者からの一言を書いて送ってくれたりする。なかには帯をコピーしてFAXするだけの社もある。 表紙画像データについてはスキャナで読みとっている。

北川:どういう書店で、どのように、どれだけ売れたか書店に聞いてデータとして載せたい。

片岡:大型書店で売れているのは関係ない(興味ない)。同レベルの書店の売れ具合、売り方(並べ方、フェアの内容)を知りたい。

野崎:ある地域で極端に売上が上がっていれば、その地域の書店さんに教えてあげる。

安藤:読者のために、中小の書店サイト(版元のサイトも含め、当然、版元ドットコムも含む)がタイアップしていくと効果 が上がるのでは?

射場:大学生協ではHPからポップ用(?)として表紙画像などをダウンロードしている(多分、違法?)が、版元ドットコムではどうか。

沢辺:会員書店の方ならOKなのでは? 原田新刊の共同ページを作ればそこからダウンロードできるのでは?(表紙データなどご自由にどうぞ等)

野崎:各版元で刊行点数が違うから無理なのでは? 平等性がない。

原田:新刊を書店の店頭で販売している風景(版元ドットコム会員社の書籍のある風景)を写真に撮って、載せてみたら?

安藤:先日、山形の書店の方が2〜30人、見学にきた。その際に(検索などに使用している)パソコン(以下PC)をレジ付近においておくのはどうなのか? と質問があったが、中小書店で開放してしまうと、自由に使われ、別 のことにも使われてしまう可能性があるので、客に自由に使わせず、客に聞かれたときに自分で検索するようにしている。

野崎:宮崎の書店で、地場のプロバイダーと提携して、PCを2〜3台、スペースをとって自由に使わせている。来客数はかなりアップした。

沢辺:書店にPCを置き、常時接続で開放すれば、いまはびっくりされるが、一年後は普通になるのでは?

野崎:コストの問題があり、プロバイダなどとタイアップができればうまくできるのでは?

安藤:一般の人が喜んでくれるHP、そして書店を!! (読者をつかめるかどうかは)将来的にヴァーチャルでもリアルでも同じことになるのでは?

射場:生協としてはインターネットでは割引ができない。組合の認証が必要。 HPを見て学内で買うことになるだろう。

片岡:今後も何度もこういった集まりを持ちたいねえ。

 

終了

 

といった感じで、2時間はあっという間に過ぎ、懇親会に移りました。 懇親会の場でも、いろいろな意見交換があり、有意義な時間を過ごせたと思います。
最後に片岡さんがおっしゃった通り、今後も東京のみならず地方でも説明会や懇談会を開いていきたいと感じました。

最後になりましたが、今回の話の中にでてくる書店等のHPアドレスをご紹介いたします。是非、アクセスしてHPをご覧ください。

TS流通協同組合 http://www.hon-ya.com/
往来堂書店 http://www.ohraido.com/
信愛書店 未定
高円寺文庫センター mhttp://plaza17.bn.or.jp/~kbc/
飯田橋書店 http://www.jade.dti.ne.jp/~iidabasi/
三月書房 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/sangatu/

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