目前に迫った「版元ドットコム・夏祭り in TIBF」だ!
いよいよ「版元ドットコム・夏祭り in TIBF」が目前に迫ってきました。現在、実行委員はさまざまな作業に大わらわ。全体の仕事以外にも自社の出展の準備もあって大忙し! 実行委員だけでなく、出展社、制作に携わる担当者とすったもんだの日々を送っています。
今回の「版元ドットコム・夏祭り in TIBF」は急遽決まりました。東京国際ブックフェアといえば、出展するだけでも、うん十万円が必要で、さらに電気の配線だ装飾だで数十万円。もろもろの経費をいれれば、100万円に手が届くという、中小出版社にはなかなか縁遠いイベントでもありました。そこに、共同で出展すればかなり割安になるんじゃないかという話しが飛び込みました。主催者側も版元ドットコムの出展は歓迎とのこと。とはいえ、いったい何社が出展に応じてくれるのか……なんて考えている余裕はありませんでした。もう出展を決めないと先に話しがすすめられない時期に来ていたのです。
それぞれが自社の仕事で忙しい人たち。少ない人数で会社を切り盛りしているみんなですから、その準備に時間が割けるかどうか不安でもありました。
来年じっくりとやるべきか……そんな空気が流れる中で、実はもう実働部隊は動いていたのです。ぼくのところに1本の怪しい電話がかかります。「あなたにぜひ実行委員長を引き受けていただきたい!」というほど大げさではなく、一応誰かが責任者としていないと手続きとかで不便だから、暇そうだしならない?というのが本音だったようです(関係者後日談)。
まぁ、とにかく東京国際ブックフェアは昔から何度も訪れていましたし、こんな機会があればいろいろと舞台裏も覗けて楽しいかなと、軽い気持ちで引き受けたのでした。
トランスビューの工藤秀之さん、彩流社の塚田敬幸さん、青弓社の矢野未知生さんという実働部隊の上にぼくがちょこんと乗っかって、実行委員会がスタートしました。版元ドットコムの組合員会議でも正式に認められ、募集がスタート。反応は様々でしたが、おおむね予想通りの出展社数がなんとか集まりました。
それからは、ひたすら準備の日々です。やはり大勢の社が協同で出展するわけですから、自分たちで何事も勝手に決めるわけにはいかない。それなりに相談を深めて、ある時は先輩達に相談しつつ、さまざまな作業を進めました。基本的な方針として、出展未経験者が苦労せずに出展できるようにすることを守りつつ、できるだけ雑多な作業は実行委員会でやろうということになりました。
と同時に「版元ドットコム・夏祭り in TIBF」という名の通り「夏祭り」なわけです。お祭り気分を盛り上げたいということで、三人寄れば文殊の知恵と言われる通り、いろんなアイデアが出てきます。パネル1枚作るにも、安いところはどこかといった情報がすぐに入ってきます。
実行委員会では大騒ぎをしている最中に、版元ドットコムとしてはもっと大事な行事が控えていました。毎年開催される総会です。これも、担当者がしっかり分かれていたためにスムーズに開催ができました。そして、機敏な実行委員は総会会場で、出展サンプルまで作ってしまったのです。
よどみなく進んでいるかのように書いていますが、実は失敗も数々ありました。出展申込みをされていたのに連絡リストに入っていなかったり、事前の新刊情報やイベント情報に間に合わないものが出てきたり。ほんとにご迷惑をかけてしまいました(往々にしてそういうご迷惑はぼくが担当したところで発生しました。ごめんなさい)。
あと1ヶ月ともなると、それぞれが黙々と作業にかかっていました。どんどん処理をしていかなければおっつかないのです。各人の得意技を駆使して、それぞれが担当を着実にこなしている様子は、委員長としては頼もしい限りでした(委員長が頼りないと委員が頼もしくなるわけです)。そして、いよいよあと1週間を切りました。出展書籍の運搬や展示台の準備などはほぼ完了。こんどは、実際の会場に運び込んでのブース作りが待っています。
今回の「版元ドットコム・夏祭り in TIBF」はほんとに多くの人が快く協力してくれました。主催者側にもいろいろと配慮をしてもらいましたし、その他の関係各社にも協力してもらいました。おそらく、単独の出展ではとてもできないことが今回次々と実現できたと思います。影でこっそりバックアップをしてくださった方々も多く、ほんとに感謝感謝です。
そうそう、最後にお知らせを。今回の「版元ドットコム・夏祭り in TIBF」は、7月8日の東京新聞に広告が掲載されます。ほんとは版元ドットコムの広告ですが、一部間借りです。それから、業界紙の文化通信にも広告が載ります。当時の会場では無料配布されますので、ぜひ見てください。
こうした広告にも、実行委員や版元ドットコムのみんなの知恵や技が結集しています。来場してくださる、読者や書店の皆様に、1冊でも多く、1社でも多く、その存在を知ってもらうために最後まで気を抜かずに進んでいきたいと思います。
ということで、いったいどんなことになるのか、イベントも盛りだくさん、景品も盛りだくさんですごいことになっていますが、そのスゴサぶりを見に、ぜひブースに足を運んでください。西ブースの5-11が版元ドットコムのブース番号です。あ、入り口に山積みされている文化通信特別号を見ていただければすぐ分かります!