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YouTube(ユーチューブ)への期待と業界通説への違和感

年明け早々です。ってなんの関連もないけど、細切れの話で失礼します。
さて、YouTubeってのがありますよね。
これを利用して、本のプロモーションビデオをつくって公開するってのを考えました。
もう数日で正式にプレスリリースします。

すでに、音楽CDなどのプロモーションにはビデオが一般的なものになっていますよね。
この企画は、これまでの版元ドットコムなどを中心にした共同のインターネットでの[本]の販売促進を、さらに動画をつかってやってみようと考えたもんなんです。

この企画を実現するうえで大きな動機になったのは、YouTube[http://www.youtube.com/]の登場と、YouTubeの爆発的な普及でした。
これまでは、[本]の宣伝のためにビデオを作ったとしても、それを人々に見てもらう手だてがありませんでした。
TV放映は、費用の点でまったく不可能。
そこに、YouTubeが登場して、多くの利用者を集めてこの状況を一変させてしまった、と感じたんです。
この利用者たちに着目して、たとえば米国政府の国家薬物取締政策局(ONDCP:Office of National Drug Control Policy)は麻薬撲滅キャンペーンのためのコマーシャルを作成し、Youtube に投稿(http:www.youtube.com/watch?v=SAGaceN25cQ)。
大手企業もCMを投稿し始めてるようです。

このYouTube、[本]の販売促進にも動画は大いに活用できるんじゃないかと思うんです。
著者の実像を動画で伝える、著者が直接語りかける、といったコトが、購入動機を増やすことになるかもねって、思って。

とはいえ、これは実験でもあります。
まずは、版元ドットコムを一緒に運営しているイル・プルー・シュル・ラ・セーヌ企画さんと共同して、ネットワーク・システム上の技術的な課題やら、動画制作上の課題などなどを試してみようと思うのです。

第一回目は「荻窪ルースター物語・ライブハウスのつくりかた」ビデオです
●CMタイプ・2分バージョン http://www.youtube.com/watch?v=jL6yuR6pDug
●たっぷり著者インタビュー・10分バージョン http://www.youtube.com/watch?v=TQ-Wg3c4S5s

監督は、自作自演活弁映画監督として活動する山田広野(http://katsuben.net/profile.html)、が制作するポット出版の「荻窪ルースター物語・ライブハウスのつくりかた」のプロモーションビデオです。

まだ、内々の公開ですが、ポットサイトで見れます。すでに岡山の書店さんから「リンクしました」ってお知らせももらい、幸先いいです。

さて、もう一つの話題を。

なんかこの業界って、いつも「悪い悪い」って話が多い気がするんです。
「業界の通説」への違和感があるんです。
それをいくつか細切れだけど書かせてもらいますね。

○金太郎飴書店批判への批判
たとえば、小田急線生田駅の駅前に、「J STYLE BOOKS」 (Googleなどで検索してみてください)みたいな本屋があったら
やっていけるんだろうか?
町の本屋に、品揃えの面白さを求めるのって、違うんじゃないかな?
そうした「特異な品揃え」が勝負のポイントじゃなくて、違うところにあるような気がするんだけど。
客注とか配達とか雑誌なんかの取り置きとかで定着するんじゃないのかな?と思うのであります。

○本が売れなくなっている
見つけられたデータは最近5年分しかなけど、書籍の売り上げは以下の数字などがあった。
2001年=1兆0032億円(100)
2002年=1兆0123億円(100.91)
2003年= 9652億円(96.21)
2004年=1兆0236億円(102.03)
2005年= 9879億円(98.47)
(出版ニュース2006年9月中旬号)
1990年代のデータが手元で見つけられていないので、そのころから比べると大幅に売り上げが下がってることもあるのかな?
でも、いったり来たりですよね。
そりゃ、使える時間を他の楽しみなんかに取られたりもしてるだろうけど、そんなに危機感持たなくてもいいんじゃないだろうか?
それから、

○本屋の利益が低い
うん、確かに本屋はもう少しもうかってもらったほうがイイと思っているんだけど、ホントに粗利率がひくいんだろうか。
一度商業統計をみてみた記憶があるんだけど忘れてしまった。
もう一度確かめてみなければとおもうんですが……。

○責任販売や注文制にするのがいい
もちろん返品は無駄だろうし、なくしたり減らしたりするほうがいいんだけど、、、。
でもパソコン見たいな高額商品なら、お店はリスクをとって買切りもできるだろう。Tシャツみたいな、ばっちり気に入らなくても安けりゃ買う商品なら、売れ残りをたたき売って処分することだってできるだろう。
でも、やっぱり本ってそういう感じじゃ買わないワナ、と思うのです。
年末の休みに「ユニクロVSしまむら」って本読んだけど、そこであつかう衣料品と、本って基本性格が違いすぎる。
とはいえ、データにもとづいて仕入れの「精密さ」への努力って必要だろうけど、商品性格の違いまではどうすることもできない。

これらが、僕の認識する「業界の通説」なんですが、どれにも違和感があるんです。
そして一番の違和感は「本の業界は特殊だ」って通説。
しょせん、この日本の「文化」のなかにあって、たいして変わらんよって思うのは僕だけでしょうか?

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