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人を採る、ということについて愚考してみる(まだ募集もしてないのに)

ここのところ、弊社における社員募集のことを時々考えているので、

活字中毒R。「就職の面接で、「すごくおっぱいが大きいけど、得するの?」と聞かれたら……」

にはうーん、と頭を抱えてしまいました(ちなみに、引用の引用でちょっと分かりにくいですが、「週刊SPA!2006.10/10号」(扶桑社)の鴻上尚史さんのコラム「ドン・キホーテのピアス・587」に対して、「活字中毒R。」さんが反応しているエントリです。ただし、下の引用部分は鴻上尚史さんの文章です)。

私の周囲の、主に出版業界における、人材流動の激しさ、そしてストレス耐性のなさ(いや、この業界は職場がストレスフルなのだという仮説もなりたつわけですが)を考えると、たしかに「採用」という非常に投機的な行為の行動基準とすべきことは

・ストレス過多な環境でも生産量が落ちない人間を採用する

となります。だがしかし、とそこで考えてしまうのです。

【面接を受ける側は、怒ってもいいと、僕は想像します。
 例えば、ドイツ式の「すごくおっぱいが大きいけど、得するの?」って言われた応募者のうち、「ふざけるな!」も「……(無視)」も不合格ですね。
「あははははっ、そんなあ」も、不合格です。
 この方法だと、間違いなくストレスがたまり、仕事を続けていくことができないからです。
「御社のような立派な会社の面接官が、どうしてそんな質問をするのですか?まったく、納得できません。どうか、説明して下さい」と、怒りながら、論理的に抗議する人がいたら、即、合格ですね。
 怒って席を立つのでもなく、愛想笑いで無理して受け入れるのでもなく、ちゃんと怒りの感情を持ちながら、相手とコミュニケイションしようとする人材ですから、かなり優秀な人材です。どこの会社も欲しがるでしょう。】

面接、という限られた時間では仕方がないのかもしれないけれど、「職場におけるストレス」というのは、本質的にそんなんじゃないんだけどなー、というのが偽らざる気持ちです。まあ、現実にはこの手の言動や、「営業に上司と一緒に行って、(その上司が気に入らない言動を部下がしたりすると)テーブルの下で足を踏まれる」とか、そんな事が日常茶飯事な職場もあるのかもしれませんが、そういうのはまあ、職場がどうこうという問題以前のような気がするわけで。
多くの場合、職場におけるストレスというのは、ほとんどが自分との葛藤ではないでしょうか。やることはわかっていたんだけどどうしてもモチベーションが上がらなかった、やるべき仕事を「うっかり」忘れてしまった、その結果、1. するべき連絡を「うっかり」忘れてしまった、2. 締切を「うっかり」破ってしまった、3.それを報告しなかった(そして1.に戻る)……みたいな「自分マター」の積み重ねで「ドツボ」を招いているわけで、大体において「おっぱいが大きいねえ」みたいな「分かりやすい敵」は職場にはあまり存在していないはずです。

そうすると、結局のところ「自分のことを「よくわかっている」人」が一番優秀、なのではないかな、と。「自分は電話は苦手だから、メールでこまめに連絡だけは入れよう」とか、「自分は集中がとぎれると何もできなくなるから、短時間の集中で少しずつでも仕事を片付けるべく、仕事は細かく分解してから始めよう」とか。往々にして、「スキルを身につける」とか「コミュニケーション能力をみがく」とか言いますが、大事なのは能力でもスキルでも知識でも経験でもなく、そういう「自己認識」なんじゃないかなあ、と思います。

さて、で、そういう人を面接で見分ける能力なりスキルなり知識なり経験は、どうすれば身に付くんでしょうねえ?

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