イシヅカ的サイトリニューアルのねらい
版元ドットコムのメーリングリストに突然現れ、発言回数が急に多くなるこの「石塚」って一体だれ? と多くの方が困惑されたことと思います。
私自身も(以前からおつきあいがないわけではなかったにせよ)事務局長の日高さんからいきなり版元ドットコムサイトのリニューアルに関わるよう依頼された時は、ちょっと困惑しました。えー、いやー、そんな大きな仕事に私を使っていいんですか?
書店社員経験者で、出版社さまへのアドバイス等をさせていただくこともあるフリーランスのコンサルタントですが、同時にHTMLやスタイルシートの技術者でもあり、そのようなお仕事もさせていただいているという組み合わせが、たまたまお眼鏡にかなったのかもしれません。
ご期待にある程度応えられたことを祈るばかりです。
今回のリニューアルは、外部の方に分かりやすくする、ということを目標にしました。
版元ドットコムのサイトは、書誌情報登録に代表されるような、会員の皆さんが実務的に利用する機能のための入り口という性格と、本の直販なども行っている会員社さまの本の検索サイトという性格をあわせもっています。一方は会員側からみたものであり、もう一方は外部の方々から見たものです。
リニューアル前は、会員側から見た版元ドットコムという面がかなり強く前面に出ていました。
このことが、時として外部の方の:
「仲間内で何か熱心にやっているようだけれど、よく分からない集団だ」
というような、かなり手厳しいご指摘を招いていた場合もありました。
そこで、トップページなどは「身内色」を薄めて外部の方への敷居を下げる一方、ほとんどのページに版元ドットコムの主旨などを参照できるリンクを追加して、興味を持った方には出来るだけ版元ドットコムそのものを理解していただくよう誘導する、という努力をしました。
このことが同時に、あらたに版元さんを会員にお誘いしようとする時にも役だってくれればよいと願っています。
かなり大幅にページ構成が変わってしまったところもあるため、「会員の皆さんが実務的に利用する機能のための入り口」としての便利さが低下してしまったような印象を持たれる方もおありかと思います。
しかし、たとえば「書籍登録・業界連絡支援システム」へたどり着くまでの手順数は、実はリニューアル前と変わっていません。
リニューアル前は、会員用のタブをクリックして、次に目的のリンクへと進みました。リニューアル後は、「会員版元・会友の方へ」のリンクをクリックしていただいて、次のページの一番最初のリンクが目的地ですので、手順数自体は全く増えていません。
もちろん、せっかくのリニューアルですから、今まで以上に便利にしていけないということもありませんので、さらに改良を加え続けていく予定です。
版元ドットコムは大変ユニークな存在です。もちろん、これは良いことです。
しかし、ユニークであるがゆえに時にはやや理解しにくいという面もあります。
私は版元ドットコムのサイトに関わらせていただくことで、そのような二つの面のバランスをとるお手伝いがささやかながらも出来れば良いと願っています。