版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ

明日は誰と出会えるかな

うちは出会い系出版社です。
最初はそんなことはもちろん考えず、本を出してきたけれど。最近ふと思うと、どうもそうみたいです。

どんな本を出しているんですかと良く聞かれます。
まあ、初めて出会った「出版社やってます」という人には、たいていの人はそう聞くと思うけど。
でも、知っといてえやという思いが少しだけ顔を出してしまって、ムッとして、「大阪たこ焼33カ所めぐり」とか、「超麺通団」とか、「ヌーヤルバーガーなんたることだ」とか、と書名を並べていくと「あっ、それ持ってます」とわりと高い確率で声が返ってきて、ちょっと頬が緩んでしまいます。

3年前、北海道の製粉メーカーさんにたこ焼がらみで取材に行った時、そこの広報の方から同じ質問があって、いつものように書名を言っていくと「えっ、行きつけの喫茶店のメンバーで讃岐うどん研究会を作っていて、超麺通団はそこの教科書なんですよ」とびっくり声で返されて、もう心の中はお祭り状態。
関西や東京やったらともかく北海道ですよ、北海道。
今日も、事務所で著者と新刊の打ち合わせをしていたら、うちの棚を見て「この本、内山さんのとこの本やったん、これ、私の個展をやってくれているカフェにあったよ」
一昨日もFM802で「ああ、たこ焼の本持ってるわ」
こんなに出会う人たちがかたっぱしからうちの本を持ってくれているのに、なんでこんだけしか売れてへんねんと、ほんま、思います。
誰か、うちの本を地下組織で刷っているのではないかと疑心暗鬼になるのは、こんな時と、返品が返ってきた時です。

創業して4年、出版点数は14点。
うちの本のリストを見ると、あんまり出してないのに、なんか傾向というか脈絡がないなあと思います、でも、どの本もふと気付くと読み返していて・・何回読んでも面白いのですよ、うちの本。

NHKの寺谷一紀さんと出会って「ぼくがナニワのアナウンサー」を作り、この本の出版記念パーティに来ていた大学の後輩で、宇宙でただ一人のたこ焼研究家熊谷真菜さんと10年ぶりに再会して「たこ焼ガイドって無いねん」の話から「大阪たこ焼33カ所めぐり」が生まれ、この本の取材に来た浦谷さおりさんと意気投合して「ヌーヤルバーガーなんたることだ」を作り、テレビディレクターの佐藤光代さんと熊谷さんのお食事会で出会って、その後、佐藤さんがお遍路に行ったことを聞いて、呼び出して飲んだところ、こらおもろいと「私のお遍路日記」が誕生。
熊谷さんの新聞取材の合間に立ち寄った雑貨屋「カナリヤ」の店主トノイケミキさんに、雑貨業界の話を聞いているうちに、「カナリヤ手帖ちいさな雑貨屋さんのつくり方」を作ろうと思い立ち、今、カナリヤで出会った雑貨作家さん高田テルヨさんと「豆ずきん読本」を、トノイケさんの講演会に来てくれていたお客さん、たかいたかこさんと、絵ことばの本「もう一回ココロに種まき」を作っています。

全国のタウン誌の販売部研修に講師としてよばれて行った先で出会った、当時あわわの社長、住友達也さんから吉野川第十堰問題への取り組みを聞いたとこから「あわわのあはは」を作らなあかんと使命感に燃え、住友さんに紹介してもらって、たまに飲むようになった「恐るべきさぬきうどん」の著者田尾和俊さんに麺通団の話をもっと読みたいとお願いして「超麺通団」を書いてもらい、この本をテレビで紹介してくれたアナウンサー多賀公人さんと「男31歳地方アナ留学日記」を作り、他にもいっぱいあるけど、もうこんなんの繰り返しで、出会いが出会いを呼んで本が生まれています。

うちの著者はプロの物書きが少ないので、一冊作るのに1年から2年かかってしまうのだけれど、この過程がほんと楽しい。
取材にも同行する場合もあって、たこ焼の時は、ロケハンと取材で、三ヶ月間土日も休まず、毎日平均80個のたこ焼を食べ続けました。
蛸に含まれるタウリンのおかげで、ちょっとだけ賢くなったような気がしたりして・・・、今は、讃岐うどんの本を作っているので、うどんもいっぱい食べてます。

通常、原稿があがって本を出せる目処がついたら、3ヶ月ぐらいかけて全国の本屋さんに営業にお伺いして注文をとりながら印刷部数を決めて、本屋さんの担当者の意見を聞いて本のつくりに微調整を加えます。
本ができたら、著者と一緒に新聞社やラジオ局テレビ局をまわり、本のプロモーションをし、認知度アップに走り回ります。

こんなことをやっていて、なんで採算が合うのか自分でも不思議なのですが、お金を借りることもなく、なんか日々会社は回っています。

西日本の本屋さんでは、よくうちの本を積んで下さっているので、飲み仲間のライターさん達からは逆に「めちゃめちゃ儲かってるん、ちゃうん」と言われますが、残念ながら、そんなことも、ありません。

去年、ラジオ大阪の番組にゲストで出た時「今後の夢は、なんでんのん」と、ザぼんちのまさとさんから聞かれて「今が永遠に続くことです」と応えましたが、これが、いまのところほんまの思い。
毎日が楽しくてしかたないですから。
さて、明日は誰と出会えるやろか。

本籍地のある本「西日本出版社」
http://www.jimotonohon.com/

タコヤキスト「熊谷真菜」
http://www.kumagaimana.jp/

ナニワのアナウンサー「寺谷一紀」
http://www.naniwaana.com/

雑貨屋「カナリヤ」
http://www.h5.dion.ne.jp/~kanariya/

種まき工房「たかいたかこ」
http://homepage3.nifty.com/tanemaki/

麺通団公式ウエッブサイト
http://www.mentsu-dan.com/

このエントリーをはてなブックマークに>追加