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五月雑感

書店からの電話注文も減ってきたので会社で現在使用中の電話4回線のうち1回線を閉鎖した。とたんに、パソコンのモデムが外線につながらなくなった。営業代表と編集代表とファクス専用回線は残したのだが、どうやら直接モデムにつながっている回線を閉鎖してしまったらしい。
 凱風社の場合、電話はNTTだがPBX(構内電話機)はNEC製だ(大塚商会から買った)。そのため、問題が起きたときにその故障が誰の責任だか、いつもはっきりしない。
 昨年、隣の事務所の水道管破裂で事務所が冠水し、しばらくして電話の調子がおかしくなったことがある。そのときも、事務所の壁の外まではNTTだが事務所内は凱風社(つまり、大塚商会+NEC)の責任だという。回線がダウンしていることはNTTでも確認できた。でも、それがどこなのかは分からないという。そんなこと言ったって、電話線はつながっているんだから責任関係はそちらで解決してくれ——とクレームしたが、どちらに電話してもラチがあかない。結局、NTTが壁の外までを確認し、大塚商会が事務所内の回線をチェックし、最終的には、事務所内の中継器が水濡れで絶縁不良になっていることがわかった。
 NTTから二人、大塚商会から一人が来て、ああだこうだとチェックした。でも、そんな大事だったのだろうか。
 今回は、経済的理由から電話を1回線単純に閉鎖したかったのだが、電話回線の閉鎖は即座にできたもののメールもインターネットも使えないというありさまだ。
 このままいくと、コンピュータや構内回線に問題が起こっても誰に責任があるのかわからず対応が遅れるというケースが頻発しそうだ。こういうトラブルって、凱風社だけの特殊なケースなのでしょうかね。

 さて、この連休中は事情があって本を読む時間がなかった。しかし新聞やテレビでは小泉純一郎・新総理の誕生や、教科書問題など、話題に事欠かない。小泉純一郎の言動たるや「フライ級右翼」といった感じでなんとも危なっかしい。
 それでも80パーセント以上もの日本人(「国民」という言葉は使いたくないので)が小泉政権を支持しているという。
 「自衛隊容認」「靖国神社参拝」「憲法改定」を主張する首相。しかもそれをバックアップする政権党の幹事長は元・防衛庁長官の名うての改憲論者だ。いったいいつの間にこんなことになっちゃたんだろう。
 唯一はっきりしてきたのは、自衛隊が軍隊だという共通認識だ。軍隊は憲法上認められていないから、漸次廃止とするのか、それとも改憲して「普通 の国」になるのか——おそらくこの1〜2年で決着がつくのではなかろうか。クラウゼヴィッツの言うように、戦争は政治の一手段にすぎないのだから、「普通 の国」は普通に戦争をする。
20世紀の実例を見ても、戦争は常に「防衛」の名目で始まっている。「侵略」を掲げて戦争する国などない。
 パソコンの前に座っている若者諸君、これでほんとにいいの? 戦争に行くのは君たちだよ。

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