朝日新聞の威力
1月17日、朝日新聞土曜版beの「編集長のツボ」というコーナーにロゼッタストーンが紹介されました。
日頃から知名度不足に悩んでいるロゼッタストーンですが、朝日新聞に掲載されたあとの1週間くらいは、インターネットでの注文や書店からの客注があいつぎ、改めて朝日新聞の影響力の大きさを感じました。
ロゼッタストーンは小さな出版社ですから、朝日新聞の全国版に大きく広告を出すなんて、まず無理です。取材時に、雑誌ロゼッタストーンの表紙の写真も小さく掲載されると聞き、今回の表紙はなるべくシンプルに、文字を大きくして、縮小されても最新号の中身がわかるように工夫しました。涙ぐましい努力です(笑)。
その甲斐あってか、書店での問い合わせも多かったらしく、「宣伝方法を変えたんですか?」と聞かれました。これまでロゼッタストーンにあまり好意的でなかった書店から「ロゼッタストーンのことを詳しく知りたい」と電話がかかってきた時には、感慨深いものがありました。
こんなに反響があるんだったら、もっと事前に書店営業をして、たくさん注文をもらっておけばよかったと後悔しました。ロゼッタストーンは書店にどーんと平積みになっているわけではないので、うまく見つけられないまま帰ってしまったお客様も多いと思うのです。
これまで、マスコミに紹介されても、それほど大きな反響はなかったのですが、やはり、発行部数が圧倒的に違うのですね。ただ、土曜版ということもあって、このコーナー、意外に出版関係者や書店関係者は読んでいない人が多いのです。一般の人たちのほうが、マスコミ人よりも、情報をまめにチェックしているのかもしれません。
朝日新聞がきっかけでロゼッタストーンを読んでくれた人の何人かは、編集部に遊びに来てくれました。読者の方と直接話すと、どの記事に興味を持ったのか、どこがよかったのかなど、ナマの声を聞くことができ、大変参考になります。今日も、たまたま会社がご近所だった女性が、「こんなに近くに、こんな雑誌を出しているところがあるなんて嬉しくて」と、立ち寄ってくれました。その女性は、ロゼッタストーンを電車の中で読んだり、会社の仲間に宣伝したり、ささやかなPR活動をしてくれているそうです。
熱心な読者は、本当にありがたいです。
ただ、こうした新聞の効果は一瞬の追い風にすぎません。まだ世の中には、ロゼッタストーンの存在に気づいていない人が大勢います。ちょっとずつでもクチコミで広まるように、より質の高い雑誌をつくっていかなければと思います。
ロゼッタストーンは今年の夏で創立5年目を迎えます。これまで細々と雑誌を発行してきたのですが、いよいよ今年は、書籍発行にのりだそうと思っています。ロゼッタストーンの日々のようすは、ロゼッタストーンwebの「ロゼッタストーン日記」で公開していますので、興味のある方は読んでみてください。
(http://www.rosetta.jp)