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小さな出版社の経理の戸惑い、怒り

出版という一般企業の中では特殊な世界の中で“経理”というさらに特殊で光の当たりづらい仕事をしています。
 若い頃、建設会社、開発会社の経理を経ていた私は、出版社の経理を始めたのは今から7〜8年前のことです。
 取次という大きな組織、それに対し吹けば飛ぶような弱小出版社。
 仕事を覚え1年が過ぎた頃からジレンマ、やりきれなさを感じるようになりました。 私と取次とで関係のある仕事は『計算書』です。
 版元と小売である“書店”、ユーザーである“読者”とは基本的にはお金のやり取りがありません。つまり私たち経理は取次とだけ仕事をしているわけです。その中で様々な、矛盾を感じずにはいられません。

 新刊を委託して6ケ月後入金、注文においては納品の30%を保留され70%が入金、さらにビックリする歩戻し5%、ことばを変えればリベートとということではないか? そのほか返品運賃手数料、地方正味格差撤廃などの経費が毎月の入金の中から差し引かれます。
世間でよく耳にする大手出版社には保留、歩戻しなどはないと聞きます。弱小出版社から5%の歩戻しを取るなら、大手出版社より1%の歩戻しを取ったほうがより大きな金額になるのではないか。弱いものいじめの取次。

 設立して日の浅い会社は、経理といっても机に座ってばかりいられない。個人送りの宅急便の梱包をしたり、書店さまからの電話注文を受けたり、などなど日々の雑務に追われます。書店直納の伝票切り替えをしに取次に行くというのも仕事の一つです。 
ある取次ぎのことです。担当の女性に声をかける。「失礼します」伝票を渡し「よろしくお願いします」と・・・その女性は振り向きもせず、横目で伝票を見て自分の前引き寄せ、受領印を押し、ついに最後まで顔ひとつこちらに向けることなく伝票を戻されてしまいました。私は伝票を取り「ありがとうございました」と、頭を下げる。取次を出た私は、ため息をつき(上司、何を教育しているのだ!)心のなかで叫びました。「上司、何を教育しているのだ!」と文句のひとつも言いたい気持ちでした。
などなど、取次には不満が山積み…。

 でも、そんなことばかり云ってはいられません。生きてゆかねばならない。
今に見ていろ、ベストセラーを出して取次から何万部ほしい・・・と頭を下げさせてみせるなどと、夢をみている毎日です。

 他の部署では、飲み会や勉強会などと称して同じ仕事をしている人同士で愚痴など言い合える場所があります。私たち経理などは内のこもるばかりで情報交換の場がありません。一度、意見を(愚痴や文句を)ぶつけ合ってみませんか?

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